いつ切るか④加齢黄斑変性症
加齢黄斑変性症は、中高年を突然襲う怖い病気で、最近テレビや新聞紙上でも注目度が急上昇。高齢化か、食文化の西洋化か、原因はまだ不明ですがこのところ著しく増加しています。
①どんな病気 加齢黄斑変性症は、カメラで言うとフィルムの役目を果たしている網膜の下に、脈絡膜という血管膜から異常な新生血管が網膜に進入して、眼底に出血を起こします。大出血のため完全失明することもあります。50歳を過ぎると年を追うごとに増加し加齢黄斑変性症と呼ばれます。3~4人に1人は両眼性です。年を取ってから、急にものが歪む、中心部が見えないなど中途失明の状態になると、生活に重大な支障を来します。訴えの多くは、新聞が読めない、テレビの人の顔や画面の下に出る文字が分からない、年金などの書類が書けない、買い物に行っても値段が分からない、電車やバスの行き先が読めない、でこぼこが分からないので歩くのが怖いなど、数え上げたらきりがありません。
②治療 治療は新生血管をつぶすことです。新生血管が黄斑部から離れていればレーザーで悪い血管を焼き固める手術を行います。しかし、新生血管を焼いた時に同時に網膜も傷めるため、新生血管が黄斑部にあるときは、新生血管を萎縮させる薬物を眼球に注入したり、特殊な薬液を注射しながら新生血管に光を当てて退縮させる方法を行います。いずれの方法にしても、いかに早期発見するかが治療の成否を左右します。
③早期発見 異常な見え方は比較的急激に起こります。見え方がいつもと違うと感じたら、何か目標物を決めて片方の目で見て下さい。一方の目で中心部が歪んで見えたり、薄暗く見えたり、視力低下があれば、加齢黄斑変性症を告げる緊急事態です。これが数日でどんどん悪化していきます。
④検診 50歳を過ぎたら眼科で加齢黄斑変性症の検査用紙をもらい、自己チェック法を学び実践することが、早期発見・早期治療の鍵となります。
加藤ミリヤ CD