立ちくらみ、足がつる…夏に多い循環器の異常
今年は暑かったですね。皆さんは、循環器の病気というと、冬に悪化する気がしていませんか。血圧は寒い時期に上がりそうだし、心臓発作も冬に多いような気がしますね。じゃあ、夏は安全な時期といえるのでしょうか?答えは「いいえ」です。
暑いと身体に熱がこもって熱中症になってしまうので、それを防ぐため人間は汗をかき蒸発する時に熱を発散します。一方で、汗をかくことにより、脱水、ミネラルバランスのくずれ、そして食欲がなくなっての栄養不良状態になりやすいのです。
脱水状態になると血液が濃縮し、俗に言う『血がドロドロ』な状態となり、血栓ができやすくなります。血栓というのは血の塊で、これが脳の血管に詰まれば脳梗塞、心臓の冠動脈に詰まれば心筋梗塞です。不整脈や脳梗塞・心筋梗塞で『血をサラサラにする薬』を処方されている、血液に問題が出やすい方は要注意です。また、腎臓が悪い方は、脱水状態がおこると腎機能が急激に低下します。腎機能の目安であるクレアチニンや尿素窒素(BUN)が高い人は、脱水をきっかけに透析に至ることすらあります。なにより、十分に水分を取ることが大事ですね。
塩分・カリウムなどのミネラル不足は、脱水とあわせて塩分が汗に漏れ出し、カリウムというミネラルも失うことで起こります。血圧や心臓の薬を服用している方では、脱水・塩分不足の状態になると、血圧の急激な低下による立ちくらみ、フラツキ・メマイを起こすことがあります。また、不整脈が増えたり、手足の筋肉のツリがおこりやすくなります。特に、塩分貯留を防ぐために利尿薬を服用している方は、足がつったり筋肉痛が出でたりということが起こりやすくなります。
北海道の夏も暑くなりました。腎機能やミネラルバランスなど、夏バテの影響を血液検査などで再確認したり、暑い時期の服薬内容の再評価など、温暖化してきた気候に対応した細やかな医療が必要になりますね。
新札幌駅前内科循環器 増田敦院長
新札幌駅前内科循環器/厚別中央2条5丁目3―40【TEL】801―1000。
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