2010年02月26日号

雪かきすると「胸が苦しい」、いったい何の症状?


「胸が苦しい」という症状は不安感も強いもの。特に寒い季節の胸苦感は心臓疾患である場合が多いので要注意です。


   作業などをして脈が増える、つまり“心臓の仕事が増える”状態で痛みが出るのは、多くが狭心症の症状です。「除雪をしたら胸が圧迫されるように痛み、休むと数分で楽になった」という症状は、強く狭心症を疑わせます。「大した無理もしないのに症状が出るようになった」「痛みが強くなった」など、症状が悪化してきている時には、緊急治療を要する場合もあります。


   症状が労働や歩行など脈拍を増やす行動と関係なく、特に何もしてなくても起こり、痛みというより違和感や動悸であれば不整脈なども疑い、24時間心電図などで診断していきます。


   心臓かな?と意外に多く勘違いされるのが隠れ喘息。あまり咳も出ずゼーゼーもしないのに胸苦感や痛みから症状が出る喘息もあり、必要があれば呼吸機能検査なども検討します。


   その他にも胸の苦しさを起こす原因はいろいろとあります。食道・胃・胆嚢などの消化器疾患、喘息だけでなく肺癌まで含めた呼吸器疾患、大動脈疾患、肋骨骨折、筋肉痛、肋間神経痛、皮膚疾患等々。


   「胸が痛い」と受診された患者さんの中で、年間に1~2人は、痛みのある胸部の発疹から帯状疱疹の診断となり、皮膚科へ紹介しますし、ゴルフの素振りが原因の肋骨骨折などにも時々お目にかかります。スリムな若者の胸痛では、肺に穴があいて空気漏れを起こす気胸という疾患もあり、これはレントゲンで診断がつきます。胃液の食道への逆流による「胸やけ」症状もかなりの率で胸痛と感じますが、けっして珍しい事ではありません。


   ただ、これらをシロウトに区別しろと言っても難しいわけです。症状の違いをよく聞いて必要な検査を行い、多くの疾患の可能性の中から確定診断をして対処法を決めるのが、医師というプロフェッショナルです。


   新札幌駅前内科循環器 増田敦院長


   新札幌駅前内科循環器/厚別中央2条5丁目3―40【TEL】801―1000。


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