北海道開拓の村の企画展「北海道文化の源流を辿ってⅢ」
2月21日まで開催中アイヌ民族文化の一方で移住者たちが出身地からもたらした“母県文化”に、北海道の風土と開拓政策によって導入された欧米の近代文化も作用して形成されてきたという明治期以降の北海道の文化。開拓の村の学芸員は、同博物館に保存されている歴史的建造物に暮らしていた人々の母村(移住前の土地)を訪ねて調査し、両地域の生活文化を比較して明らかになった“郷里から受け継いだもの”“変化したもの”“新たに生まれたもの”などの研究から、平成19年から北海道文化の源流を辿る企画展を行ってきた。その最終回となる「北海道文化の源流を辿ってⅢ」が2月21日(日)まで、北海道開拓の村(厚別区小野幌、新札幌バスターミナル北レーン10番「開拓の村」行き15分)で開催中。入村料は一般680円、中学生以下・65歳以上・身障者無料。
企画展は①「蚕種王(さんしゅおう)・田村忠誠の足跡」~開拓期の養蚕と旧庄内藩の偉業~②「漁民の祈り」~青山家(山形県)と秋山家(秋田県)を事例に~③「集落の成り立ちと宗教施設」~篠路山龍雲寺を事例に~――の3つのテーマで開催。
北海道で最初に養蚕事業を始めたといわれ、苫小牧市の基礎を築いた八王子千人同心(武田遺臣を中心に甲州口の警備・治安に当たった後、日光勤番として日光東照宮の警備を行った半士半農の集団で、維新後は北海道に移住)、旧庄内藩士による札幌(桑園の地名はその名残り)と道南・大野の桑園開拓とともに、養蚕教師として養蚕振興に力を注いでいた高知県から、野桑が豊富に群生していた浦臼(空知管内)に入植して一躍“蚕種”の町として全国的に有名にした田村忠誠(開拓の村・旧田村家北誠館蚕種製造所)の足跡を追う一方、ニシン場での信仰、「祈り」のかたち、篠路地区の歴史と密接に関係する寺院である龍雲寺を事例に、開拓期に寺院が果たした役割と、その背景を紹介する。
3つのテーマの企画展関連講座 企画展の3つのテーマで同村学芸員による講座も開催される。日程は以下の通り。時間はいずれも午後1時30分~3時30分。 ①「蚕種王・田村忠誠の~」=1月30日(土)・2月14日(日)②「漁民の~」=1月31日(日)・2月12日(金)③「集落の成り立ちと~」=1月29日(金)・2月13日(土)――。希望者は電話で申込みを。申込者は入村料無料。
問い合わせ・講座の申込み/北海道開拓の村【TEL】898―2692。
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