何だかわからんぞ、コレステロール!
コレステロールが高いと良くない。まあ、それは大体のところまちがってはいません。高すぎれば、動脈硬化が進み、狭心症・心筋梗塞などを起こしやすくなります。実際アメリカなど肉を大量に食べる国では心筋梗塞が多く、日本でもこの40年位で食生活が欧米化して国民のコレステロール値は上昇し狭心症・心筋梗塞が増えました。テレビでは心筋梗塞から復活した徳光アナが、コマーシャルで「LDLコレステロール下げなきゃダメッ!」とやっていますし、新聞、週刊誌もいろんな記事を載せていますよね。
さて、コレステロールには、総コレステロールと、LDLコレステロール(俗に悪玉と言われる)、HDLコレステロール(いわゆる善玉)などがあります。また、これらと中性脂肪も含め異常があれば脂質代謝異常といって、血液中の脂肪成分の異常症とします。
しかし、実際はわけのわからないことばかりです。リポ蛋白、アポ蛋白、遊離脂肪酸という血液検査用語や、内臓脂肪に脂肪肝まで、脂肪にかかわる言葉はやたら沢山あります。また、メタボリック症候群の基準と、病気としての脂質異常症の診断治療基準は違うし、そもそもメタボの基準に総コレステロールや悪玉のLDLは含まれていないのです。昨年の動脈硬化学会では、LDL測定方法に問題があると指摘されています。
大体、いくら悪玉だってまったく無ければ困るのです。また、多少悪玉が多くても、善玉が多ければ問題ない場合もあります。LDLの値が140を超えてもすぐに薬がいらない人も多くいます。学会の中でも完全な結論は出ておらず、年々考え方が変化していて、数年前の知識がもう古かったりします。
じゃあ、どうすれば良いのか?家族歴、既往歴、合併症、生活習慣や肥満度を評価して、さらに血液検査の数値そのものだけではなく検査値間のバランスも含め検討をすることです。コレステロールの高い方は、あせらずに、医師による総合評価を受けて下さい。
新札幌駅前内科循環器 増田敦院長
新札幌駅前内科循環器/厚別中央2条5丁目3―40 【TEL】801―1000
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