札幌市長年頭あいさつ 2010
新年明けましておめでとうございます。年頭にあたり謹んでごあいさつを申し上げます。
私が市長に再選されてから、およそ二年半が経過いたしました。この間、一期目から引き続き「市民の力みなぎる、文化と誇りあふれる街」の実現を目指した取り組みを進めてまいりました。中でも、「自治基本条例」、「市民まちづくり活動促進条例」、「子どもの最善の利益を実現するための権利条例」の三つの条例がそろったことは、これまで進めてきた市民主体のまちづくりを次の段階へ発展させる契機と考えており、身が引き締まる思いでおります。
私は、行政の役割は「世代の良好な循環」を保障することにあるとの思いから、「子ども・子育て」、「福祉」、「環境」という三つの課題に力強く取り組んでいこうと考えております。「子ども・子育て」については、「子どもの最善の利益を実現するための権利条例」を施行したほか、妊婦健診の助成の拡大などを行い、出産、育児、教育を支援する取り組みを進めてまいりました。「福祉」の分野では、高齢者の豊かな生活環境づくりのため、敬老優待乗車証の利用上限額の引き上げなどを行いました。「環境」に関しては、昨年七月、家庭ごみの有料化や、雑がみの分別などの新ごみルールがスタートいたしました。幸いルールは多くの皆さんにご理解いただけたと考えており、廃棄ごみ一人当たり一日四百グラム以下という高い目標の達成に向け、市民の皆さんと共に取り組みを続けていきたいと考えております。
また、秋に行った「北海道の食を愛するまち札幌」宣言や、百三十万人以上の方に北海道の食を楽しんでいただいた「さっぽろオータムフェスト」などに代表されるような、道内市町村との連携を今後も積極的に行ってまいります。加えて、北海道の政令指定都市として、国に対してあるべき政策の必要性を訴えてまいります。とりわけ、日本に新たな価値を生み出す北海道新幹線の札幌延伸の早期実現について、国へ提言する努力を続けていきます。
これまで通りの歳出を続けていけば、多額の収支不足が見込まれ、極めて厳しい市の財政状況が続く中、「自分たちのまちのことは自分たちで考え、行動する」という市民自治の実践が求められます。市民、企業、行政が共にまちづくりの主体としての役割を担う市政のスタイルを確立し、市民の皆さんと共に、先人から受け継いだ財産を発展させ、次世代へ引き継いでいくべく、全力で取り組んでまいります。どうか本年も市民一人一人の皆さんのご理解とご協力を心からお願い申し上げます。
札幌市長 上田 文雄
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