「ドキドキ」すること―動悸に隠れた病気とは?
ある程度の年齢になると、良い意味で『ドキドキ』することも少なくなってきます。青春の胸の『ときめき』なら良いのですが、尋常でない『ドキドキ』があれば、心臓のことが心配になります。
さて、動悸とは、「胸がどきどきすること。心臓の鼓動がふだんより激しくなったり、リズムが乱れたりすること。」と辞書にあります。普通、みなさんが表現するときにも『ドキドキ』あるいは『ドクンドクン』と拍動感を表現しますね。動悸は必ずしもすべてが病気ではありません。誰でも緊張すれば『ドキドキ』するのですから。でも『ドキドキ』の中に、脈の乱れる不整脈や心拍の空回りによる発作性頻拍症などの病気が潜んでいます。また、こういう循環器の病気だけでなく、貧血や甲状腺疾患などの結果として不整脈や頻脈が起きることも珍しくありません。さらに貧血の原因が、胃炎や胃潰瘍、子宮筋腫などであることも多いことから、原因まで深く掘り下げた診療が必要となります。
『ドキドキ』が病気によるのか、緊張や不安のせいなのかの区別は難しい場合もあります。自分が『ドキドキ』した時に、脈を確認することができると大変参考になります。1分間に何回脈拍があるか、脈の間隔が規則正しいか、抜けるように脈拍が飛ぶか、バラバラに打っているか、などを医師に伝えることができると診断がつきやすいと思います。
動悸の一般的な診療としては、基本の診察、レントゲン、心電図、血液検査などのほかに、24時間携帯型心電図や、心臓基礎疾患を確認する心臓エコーや負荷心電図を行う場合があります。大切なことは、先ほども述べたような症状やその背景を、いかに医師が把握するかだと思います。
心配のある方は、よく話を聞いてもらって、正しい診断を受け安心してください。これだけでも、不安・心配から来る『ドキドキ』は楽になりますよ。
新札幌駅前内科循環器 増田敦院長
のだめ CD