インフルエンザと眼
ついに北海道にも新型インフルエンザが上陸しました。症状は、発熱、咳、咽頭痛、鼻汁等軽い症状が多いようです。眼の症状を調べてみると、結膜炎が5%程度見られるのみとのことです。今回のインフルエンザは、眼にはあまり影響しないようです。
ところが、今まで警戒されていた鳥インフルエンザでは、結膜炎症状が主な症状のものもありました。2003年オランダで流行した鳥インフルエンザ(N7H7型)では、作業にあたった人83人が感染し、うち79人が結膜炎、13人がインフルエンザ症状があり、一人が死亡しています。ではなぜこのような症状の違いがあるのでしょうか。
インフルエンザウイルスそのものは増殖能力はないので、細胞に取り込まれ、その機能を利用して増殖します。細胞に取り込まれるには細胞表面の特定のレセプター(受容体)に接着する必要があります。そのレセプターは人と鳥とでは異なるため、普通は、人は鳥インフルエンザにかかりませんが、N7H7のレセプターは人の眼にもあったので症状が出たということになります。また、今回の新型インフルエンザのレセプターは眼にはないので、症状が出なかったということです。
今後、鳥由来のインフルエンザが流行したときには、マスクと同様にゴーグルが必要になるかもしれません。
サンピアザたけだ眼科 武田守正院長
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