2008年06月13日号

胎動


産婦人科医として、違うのにと思う記載や一般論がいくつかありますが、一番困るのは「お産が近くなると赤ちゃんは動かなくなる」と言うものです。


   赤ちゃんは妊娠8週位から体を動かしていて、病院で超音波を見ると解りますが、お母さんが赤ちゃんの動きを胎動として感じるのはその後の事です。胎動は初産の方で20週前後から、お二人目以降の妊娠では8週前後から感じます。最初の胎動の感じ方は腸がグルグル動いているような感じと表現される方が多いようです。最初は感じる回数が少ないと思いますが、妊娠週数が進むと多くなり、力強い感じになってきます。お産が近づいてくると、赤ちゃんの頭が骨盤の中に入ってきて動きの制限を受けるため、大きな動きは少なくなりますが、胎動がなくなる訳ではありません。特に、お二人目以降の場合は陣痛が始まるまで、赤ちゃんの頭が高い位置にあることも多く、陣痛開始まで大きな動きを感じてもおかしくはありません。
   この胎動を利用して赤ちゃんの元気さを簡単にチェックできます。妊娠後期になってから胎動を10回感じるのにかかった時間を測定していく方法です。赤ちゃんは寝ている時間と起きている時間が交互にありますので、赤ちゃんが動きだしたら数え始めて下さい。赤ちゃんはお母さんが動いていた後には寝ることが多いので、少し安静にしてから始めると良いでしょう。多くの場合は30分以内で数え終わる筈で、1時間以上かかる場合はもう一度動き始めたら数えなおすようにします。それでも1時間以上かかるときは、担当の先生に御相談した方が良いと思います。


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