2008年02月22日号

流産(2)


流産する危険性があるが、まだ流産にはなっていない状態を「切迫流産」といい、症状としては出血や下腹痛などがあります。ただし生理予定日くらい(妊娠4週くらい)の少量の出血は切迫流産の出血とは限りませんから、ご心配はありません。


   切迫流産の場合、最も大事なのは赤ちゃんの状態、つまり超音波での見え方が重要になります。ただ、妊娠6週までは赤ちゃんが必ず超音波で見えるとは限りませんし、正しい妊娠週数は排卵の時期からしか計算できませんので、例えば妊娠初期の出血や下腹痛などの症状があった時には、赤ちゃんの発育は正常であると仮定して、それを前提に治療していくことになります(超音波の他に、赤ちゃんの袋の絨毛細胞が分泌するHCGを測定して、赤ちゃんの発育を推定する方法もあります)。

   妊娠12週までの切迫流産に対しての治療は、安静が一番重要であり、その他に止血剤などの薬剤による治療をします。その治療中、妊娠8週以降に赤ちゃんの心臓の動きが認められた場合は、流産しない確率が95%以上といわれていますので、赤ちゃんの心臓の動きが認められれば、ある程度安心できます。

   妊娠12週以降の切迫流産で、赤ちゃんに異常がなく出血を伴う場合は、入院と子宮収縮抑制剤などの点滴治療が必要とされます。このような場合は出血が止まっても、出血したところが完全に止血がされるまで安静が必要です。

   妊娠初期に出血があってそれが治っても、生まれてくる赤ちゃんに異常があるのではないかと心配される方がいらっしゃいますが、そのようなことは決してありません。切迫流産が治れば特に問題なく、元気な赤ちゃんを分娩される方が大部分です。


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