2008年02月08日号

流産(1)


本当に悲しい事ですが、22週未満で妊娠が中断してしまう場合が「流産」です。12週未満を初期流産、それ以降を後期流産といい、今回は初期流産のお話です。この時期の流産は妊娠の10数%に起こります。原因の大部分は偶然に起こる胎児の染色体異常、つまり生きていくことができないような重大な染色体異常が起きた時に、流産の形になります。


   通常は、膣からの超音波で妊娠5週位から胎嚢(たいのう)が約1㎝の大きさで見え、7週からは胎児が見えてきます=妊娠週数は最終月経から算出するため、排卵日が遅れれば妊娠週数が異なりますので、計算した週数と超音波の見え方が違うからといって、即、赤ちゃんの育ちが悪いわけではありません。また、尿中や血中の妊娠性ホルモン《HCG》の値の変化を調べていくことも胎児発育の推測になります=。

   ところが、胎児が発育してこない、心臓の動きが見えない場合があります。胎児(胎芽)が死亡しているのに排出されずに子宮内に留(とど)まっている「稽留(けいりゅう)流産」です。痛みも出血もなく無症状のため気がつかないことがあり、要注意なのです。流産は出血と下腹痛という症状を連想する方が多いようですが、必ずしもそうではありません。

   超音波などで稽留流産と診断がついた場合は、子宮内をきれいにする流産手術が多くの場合行われます。このときに流産の原因が染色体異常かどうかを明確にできる、子宮内の絨毛培養染色体分析検査も可能です。稽留流産の場合は決してお母さんの食べ物や生活の仕方が悪かったわけではありませんから、流産の後、少しの期間は安静にして次の妊娠に備えましょう。


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